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アマゾンの大惨事!鎮火へ立ちはだかる政治の壁とは?

  • 9月 15, 2019
  • 10月 16, 2019
  • 雑記
 
南米の大森林アマゾンで無数の火災が発生して、
大規模な延焼が続いているのを知ってる?

 
信じられないことに、2019年の1月から
燃え広がり続けてるんだよ(執筆現在9月)

 
そういえばちょっと前にテレビでやってたような。
そんなに深刻なの?

日本で大々的にテレビ放送されたのは8月下旬、その後なかなかメディアでも取り上げられることがないこの惨事。

地球の反対側で何が起ころうと自分に関係あると思う事件ってあまりないですが、これはかなりヤバいことなんじゃないでしょうか。

本記事でわかること

◆原因は何?
◆消火活動はどうなっているの?
◆ブラジルとフランスが対立しているのはなぜ?
地球にどんな影響がある?

 

出火の背景、消失してしまったアマゾン大森林の規模は

土地開発のための野焼きの規制緩和による人為的な理由が原因か? 

野焼きの規制緩和はブラジル大統領の経済活動推進のひとつ。

アマゾンではもともと、7~10月の乾季に落雷や乾燥により自然発火での火災は起こりやすいのですが、森林伐採や農耕地の開拓によって人為的に発生する火災も少なくはなかったようです。

今回の火災は一か所の火種が広範囲にわたって燃え広がるというより、アマゾン各地、ブラジル・ベネズエラ・ボリビアなど数ヶ国、数万ヶ所でたくさんの火災が発生しているのが現状です。

はっきりとした原因はいまだわかっていないようですが、各国メディアが報じているものとして人為的なものが挙げられます。

これには特にブラジル大統領ボルソナロ氏の政治姿勢が関係していると指摘されています。

彼は野焼きによる農耕地の開拓を推進しており、それによって起こる環境への影響を顧みないことで非難されています。

 

どのくらい消えてしまった?———4万3000平方㎞以上が消失してしまった!

アマゾンは550万平方㎞にも及ぶ世界最大の熱帯雨林です。

日本の国土面積が37万8千平方㎞なので、じつに日本約15個分に相当します。

今回の火災ですでに森林面積の4万3000平方㎞以上が消失してしまっており、九州の面積が地球上からまるまる消えてしまったことになります。

これ、想像できますか?

はっきり言って、私には想像できません。

わかるのは、想像できないくらいの生命の消失と二酸化炭素の増加です。

これによって地球温暖化に拍車がかかり、気候変動にも及びかねないのではないかということは、素人にだってわかります。

アマゾンには300万種の生物、100万人の先住民たちが暮らしています。

なかには絶滅危惧種や、未発見の新種も含まれているはずですが、この大規模な消失によって人知れず絶滅してしまった生物もいるのではないでしょうか。

これを自然淘汰としていいものでしょうか。

アマゾンが燃え続けたらどうなる? 

G7では地球上の酸素の20%を供給している『地球の肺』とも呼ばれているアマゾン森林なので、これが焼けてしまうと温室効果ガスが排出されてしまうと考えられています。

その一方で、専門家によると酸素供給量が足りなくなるというわけではないらしい。

というのも、森林は成長過程にあればCO2を吸収し酸素を供給するけど、木が枯れて腐るとその内部にある炭素が酸素をと結びついてCO2になるんだそうです。

つまり、大森林は存在するだけで酸素とCO2を同時に排出しているということになります。

だから私たちが呼吸困難になることはありませんが、多くの貴重な命が失われてしまったことに変わりはないですよね。

ブラジル ボルソナロ大統領とは

2019年1月1日に就任したブラジルの第38代大統領

(奇しくも森林伐採の増加、火災は同月からです…)

敬虔なキリスト教徒であり、大統領就任演説ではあらゆる宗教の下に差別や分裂のない社会を築くと発言しているが、人種/性差別・同性愛嫌悪など超過激な発言を繰り返す軍人上がりのひと。

今回の火災を “ブラジルをイメージダウンさせるためのNGOの自作自演” などと言っているようす。

思わず、「…え?」と耳を疑いたなる、爆弾発言の持ち主なのは間違いないみたい。

なかなかヤバそうな人ですが、彼が選挙で選ばれたのにはやはり理由がありまして、それはブラジル政界の汚職と治安の悪さ、そして経済不況に国民が辟易していたからでした。

麻薬撲滅のために超法規的な殺人をも公言しているフィリピンのドゥテルテ大統領とも似ているところがあるなと思ったら、『ブラジルのドゥテルテ』とも呼ばれているそう。

もちろん、『ブラジルのトランプ』とも。

(○○のトランプ、多いです)

今回の火災の原因のひとつは彼の経済活動の活性化、つまり資源開発推進の姿勢によると言われているのですが、

メディアから責任の所在を聞かれた際、「インディオか?火星人か?…一番怪しいのはNGOだ」と答えたらしい。

えーーー?

マジメな取材ですよね?

火星人とか…

責任に関しては大変ご立腹で否定されたようですが、延焼を止める活動に関しては最近まで何も手立てを講じなかったのは紛れもない事実です。

「消火活動する予算がない」

と断言してしまっていたわけですから。

欧州連合 vs ブラジル→マクロン vs ボルソナロ 支援を断るブラジル…

なぜブラジル大統領ばかり出てくるか考えてみたところ、8か国にまたがるアマゾンの60%をブラジルが有していことと、彼の過激な人となりがメディアのターゲットになりやすいことが理由かと思います。

8月24~26日にフランスで開かれたG7サミットで消火支援が決定し、フランスのマクロン大統領が消火活動のため2200万ドル(約23億3000万円)の金融支援をする」と発表しました。

ここで、「ありがとう!助かるよ」と答えるのがどう考えても一般的だと思うんですけど…

ブラジル側は8月26日、

「え、ノートルダム大聖堂の火事も防げなかったのに?」

「その資金は欧州の森林保護活動にでも使ったら?」

断ってしまうんですね…

なぜ???

政治が絡むと、普通の人間の理解を超えます。

「ブラジルを植民地のように扱うつもりか? 不当に介入しようとしている!」

と反論しているわけです。

国際社会からの非難に対して、ボルソナロ大統領としては今回の火災を、あくまで自然発生的なものであるとの姿勢を崩していません

ここでフランス(マクロン)対ブラジル(ボルソナロ)の構図が出来上がってしまいました。

仏大統領の妻ブリジット夫人への侮辱とは

発端はボルソナロ支持者がフェイスブックに、彼の妻ミシェリ夫人(37)とマクロン大統領の妻ブリジット夫人(66)を並べて載せ、

「なぜマクロンがボルソナロを非難するかわかるだろう?」

と、暗にブリジット夫人を揶揄するような投稿をし、

これに、ボルソナロ大統領本人が「おいおい、マクロンに恥をかかせるなよ、ハハハ」と返信したことから。

よっぽど、「うまい!」と思ったんでしょうね…

つい書き込みしたくなっちゃうほど。

しかも、消火の援助を申し出てくれた国に対して、この発言…なんという好戦的な姿勢。

これが8月末のこと。

9月に入ってからは、ブラジルの経済相が「彼女は本当に醜い、ボルソナロ大統領は正しい」と発言、フォーラムの会場から笑いと拍手が起きたそう。

後日、冗談だったと謝罪したようですが―――

ブラジルという国がわからなくなります。

消火活動はどうやる?———C130輸送機と呼ばれる戦闘機によって上空からの散水

数カ月にわたって消火活動に消極的だったブラジルも、EUからの経済制裁に近い圧力をちらつかされ、8月下旬になってようやく重い腰を上げました。

ブラジルは軍を動員し、4万4000人を派遣できる用意をしたようですが、具体的にどう活動するかは発表されていないとのこと。

ただし、C130輸送機と呼ばれる戦闘機によって上空からの散水はしているようです。

そのほか、火災を取り囲むように周りの木々を伐採して延焼を防ぐ方法もありますが、これだけだと全然間に合わないというのが現状です。

また、ブラジル以外のアマゾンを保有する国々は、EUからの支援の申し出を受け入れ始めており、今後協力体制を整えていくとのこと

ちなみに、ブラジル側は8月25日に、マクロン大統領が謝罪すれば支援を受け入れる、などと言い出したみたい。

謝罪って…

カネがなくて消化できないと言っていた割に、金融支援を申し出られたら断り、挙句に侵略だと非難し、かと思えば謝罪するなら受けてやるとの態度

ここまできたらあっぱれでしょうか。

何かの聞き間違い?というくらいスゴイ理屈です。

スゴイなブラジル。

日本は何をするつもり?

結論としては、まだ具体策は何も発表されていません。

河野外相がブラジルの外相と電話会談し、

「ブラジル側の意向を踏まえ、まずは消火のためにできることを検討したい。中長期的な森林保全の協力についても、引き続きブラジルと連携していきたい」と述べ、必要な支援を行う考えを伝えました。

NHK

とのことです。

自衛隊の派遣までするのか、金融支援にとどまるのか定かではないようですが、近日中には表明されることになると思われます。

まとめ

 

ハリウッド俳優のレオナルド・ディカプリオは、支援を募って500万ドル(約5億3000万円)を現地の民間団体に寄付するそうです。

 
ディカプリオが熱心な環境活動家だったとは、
今回まで知らなかった

 
こういうことはよっぽど影響力のある人か、
自己資金のある人じゃないとできないよねぇ

じゃあ私たちにできることは何でしょうか。

事態が大規模すぎて、一個人に何ができるってそれは無理です。

でも少しでも多くの人にこの現状を知ってもらうことはできるはずです。

アマゾンはブラジルだけのものではなく、全人類、全生物のものです。

日本でできる支援の発表が待たれます。

そして、ブラジルが速やかにEUの申し出を受け入れることを願ってやみません。

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