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アダルトチルドレンの『自分史づくり』—覚悟をもって自分のペースで

 
過去の自分が本当はどう思っていたか探りたい。どんな方法があるかな?

 

自分の過去と向き合わなければならないのはアダルトチルドレンの宿命ともいえます。

アダルトチルドレンからの回復には過去の記憶をたどって、心の中に抑えつけた「本当のきもち」を認めなくてはいけません。

そのためには『自分史』を文章にしてみるのも一策です。

ハッキリと明文化することで、なんとなくもやもやした回想ではない「過去の現実」から真に自分がどう感じていたかを探ります。

 

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アダルトチルドレンの『自分史』の書き方:用意するもの

用意するものは多くありません。

筆記用具、時間、場所、そして覚悟です。

 

①紙、ペンのほか、ノートパソコンでもなんでも可

書いて保存して何度も読み返すものじゃありません。苦しくて読み返すこともできないでしょう。

誰に見せるものじゃないから消しゴムや修正ペンもいりません。

ノートもわざわざ買う必要はなし。持っている中で使っていないノート、中途半端に残っているノートがあればなんでも可。

 

②たっぷりとした時間

スキマ時間でできるものじゃないので、しっかりと時間を確保しましょう。

後に何か予定を入れていると集中できないばかりか、べしょべしょに泣きはらした顔で支障が出る可能性あり。

 

③おちつける場所

私は一人でこの作業をするのが恐ろしくて、にぎやかなスタバで黙々とやりました。

静かなところでやりたい人はそういうスペースを確保しましょう。

 

④覚悟(いちばん大事)

なにより、覚悟。これがいちばん大事です。

覚悟なくしては何も進みません。が、勇気を出すことがほんとに怖いのはよくわかっているつもりです。

「…さあ、やるぞ…」という静かな覚悟が必要。

 

アダルトチルドレンの『自分史』の書き方:具体的に、ささいなことも詳しく

書き出しは、どんなものでもかまいません。

以下は私の一例です。

〇年△月にどこどこで生まれた。私は3人きょうだいの長女で、妹は2歳年下、弟は6歳年下で…

こんなかんじ。

それから記憶に残っているいちばん遠いところから思い出せる限りを書いていきます。

5歳の時、幼稚園でお母さんのお弁当をヒーターであっためているときの匂いが好きだったのが記憶にある

6歳の時にはおゆうぎ室で段ボールの忍者屋敷を作った。みんなでみたらし団子も作ってお母さんたちがお客さんで食べに来てくれた

どんなことが楽しくて、幸せで、やさしい思い出になっているかを書き出していきます。

 

子どものころ何が一番自慢で誇らしかったかというと、両親、祖父母、曾祖母と、きょうだい、叔母の9人の大家族だったことだった…

どんなことに誇りを感じ、自分を特別と感じ、他の誰よりも優れていると感じていたかを思いつくままに書きます。

 

やがて記憶は幸せなものから傷つくものへ変わっていきます。

家族で出かけた場所、どんなものを食べたか、そのときどんなふうに感じたか。

仲がいいと思っていた嫁姑関係が、じつはそうでもなかったと知ったときどんなに傷ついたか。

母からぽろっとこぼれた愚痴、父が泣いたこと、両親が離婚したときの祖父母の話を母から聞いたこと。

どんなことに苦しみ、衝撃を受け、悲しい気持ちを感じていたか。

それを表に出せなかったのはなぜか。

 

しだいに芋づる式に自分の本心が現れてきます。

ああ、このときは気づかなかった。こんなにがまんしていたんだ、だから苦しかったんだ
 

アダルトチルドレンの『自分史』づくりはかなりの苦痛を伴う

たとえるなら嵐のなかの海に飛び込むくらいの覚悟が必要です。

気をしっかり持たないと荒波にのまれて全然知らない場所へ流されるか、へたしたら沈んだまま浮き上がれないかもしれない。

頭のなかはぐちゃぐちゃになるし、心は激しく揺さぶられて涙なしに作業をすることはできません。

一回で最初から最後までやろうとすることはとうてい無理です。

精神的に持ちません。
作業は自分の心の限界が来たらやめていいんです。
一週間か一か月か、半年か一年後に続きを書けばいい。
悲しみの波が襲ってきてこれ以上ないくらい泣くかもしれません。
私は何度泣いたか知れない。
少しでも『自分史づくり』の作業を終えると、頭の中でとめどない回想となっていた記憶がしっかりと整理されるようになります。
しっかり整理されてくると、過去に引きずられて現在と混ざってしまっている記憶をきちんと切り離せるようになってくるんです。

 

まとめ:覚悟ができた人から小さな一歩を

生半可な気持ちで始めてはいけません。

深淵に落ちて戻れなくなる可能性もあります。

覚悟、勇気がないひとはまだ機会を待ちましょう。

自信がない?

アダルトチルドレンは「自信がない」のが特徴です。

自信がなくても覚悟を決めたら、ゆっくりと自分のペースで始めてみてください。

この苦しみの作業に立ち向かっている人はあなただけじゃありません。

仲間がいることを忘れないで。

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