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虐待のない家庭でだってアダルトチルドレンにはなるのです

「アダルトチルドレンである」のはどういうことかというと、「自分でアダルトチルドレンであると認識したら」アダルトチルドレンになるんです。

アダルトチルドレンは診断名でも病名でもありません。

だから私が、あなたが、「自分はアダルトチルドレンだ」と思ったら、私たちは確かにアダルトチルドレンなんです。

 

あらゆる虐待(暴力、性的暴力、精神的暴力など)に脅かされてきた人たちは本当に気の毒ですし、想像も絶する恐怖を味わってきたことでしょう。

ありがたいことに私はそのような暴力や、家庭内の依存問題に遭遇することはありませんでした。

でもアダルトチルドレンになってしまいました。

【アダルトチルドレン】あなたは何も悪くなかった、それを認めよう

発端は親の離婚です。でも親の離婚なんてさほど珍しいことじゃなくなってきています。

統計によると日本人の離婚率自体は急増しているわけではないものの、婚姻数の減少によって比率が上がっているように見えるらしい。

芸能人など離婚したことをオープンにする人が多くなってきているので、珍しく感じなくなってきているのかも。

 

いずれにしても「離婚=特異なこと」ではなくなってきている印象です。

でも、虐待はちがう。たとえ地球がひっくり返っても、「虐待=一般的なこと」にはならないはずです。

だから虐待された子どもたちはアダルトチルドレンになってもおかしくない。

 

じゃあそこまで最悪の環境じゃないのに、アダルトチルドレンになってしまうことなんてあるの?

 

虐待もない、平穏な家庭でもアダルトチルドレンになることもある

アダルトチルドレン関係の書籍を読むと、どの本にも「機能不全家庭」のなかの深刻な虐待の背景を載せています。または本来の意味であるアルコール(やギャンブル)依存の親を持つ、ほんとに気の毒な子どもたちの話。

ま、親の離婚も機能不全家庭の分類ではあるんですけど、虐待ほど深刻なものじゃない。

かつて生きづらさや苦痛を感じてネットの体験談や情報をさまよっていた時も、経験者たちはみんな過酷な家庭環境を生き抜いた虐待サバイバーたちばかりでした。

 

 

アダルトチルドレンである資格は、こんなふうに壮絶な経験をした人に許される。

そんな人たちと比べると私はまだアダルトチルドレンになるほどの深刻なことも起きていない。

私はアダルトチルドレンなわけがない…

じゃあなぜ、アダルトチルドレンの特徴にガッツリあてはまるんだ!?

 

と、ショックを受けた記憶があります。

 

親が離婚していない平和な家庭ですら起こりうる

たとえばきょうだい間で、親からの愛情に少しでも差を感じてしまったら。

もっと親の寵愛を受けようと深刻になるかもしれません。

 

両親の仲は悪くないけど、ときどき親の愚痴が聞こえてしまったら。

親たちにはいたって普通のことでも、子どもにとっては家庭崩壊の予感がして緊張を引き起こしてしまうかも。

 

テストの点数が前回より下がっていて、親の表情に少しだけがっかりした感情を見つけてしまったら。

自分を責めて少しでも親を喜ばせようと必死になってしまうかも。

 

これらの例は別に家庭不和でもなんでもなくて、ごく一般的なできごとのひとつです。どこの家庭にだって起こりうる。

もちろん原因は親です。悪気がなかろうと、子どもにそのような緊張を強いてしまった親の責任。

親は一刻も早く誤解を解くか、子どもの異変に気付かなければいけません。

子どもたちはだいたい、ただ親を喜ばせようとして(期待に応えようとして)アダルトチルドレンになっていくんです。

だから虐待なんかなくたって、だれもがアダルトチルドレンになる可能性があるんだってことを伝えたい。

 

平穏な家庭でアダルトチルドレンになっても、自分を責めなくていい

自分はアダルトチルドレンかもしれない

と思っても、先述のように本に書いてあるほど深刻なことが起こっていないケースだってあると思うんです。

いまならわかります。

そのときに自分を責めないでほしいんです。

私は自分を責めていました。

これは贅沢だと。

暴力とも無縁の家庭に恵まれながら「アダルトチルドレンである」だなんて、虐待された人たちに比べたらなんたる甘えなんだと。

 

もうひとつ、私は生きにくさのストレスを抱えながらかれこれ15年以上のときを過ごしてきましたが、苦しみのピークでさえ月経不順になりませんでした。

妹はうつ病にかかり(これも原因は家庭環境のせいなんですが)、女性ホルモンにも影響が出てしまっていました。

職場では「ストレスで生理不順になった」という女性スタッフの声も聞こえてきて。

私はこんなに苦しいのに、月経不順にさえならない。心は悲鳴を上げてても体はまだ平気なのか。

ほんとは体からのSOSを待っていました。

自分に厳しすぎた私は、少しでもSOSを感じて自分に優しくしたかった。

でも結局、身体的な症状はなにも現れず自分に優しくする理由がないまま、絶望的な気持ちで自分にムチ打つしかなかったんです。

「まだ月経不順にすらなっていないのだから、まだまだ苦しさが足りない、甘えてはいけない!」

苦しさから逃れたいのに、自分を癒すためにまた苦しさの中に没頭する、なんという矛盾。パラドックス。

 

今でも虐待サバイバーに負い目を感じるが、「自分を責めない」

なんだかんだいってアダルトチルドレンを8割方克服してきても、いまだに虐待サバイバーとよばれる人たちに負い目があります。

もうしわけない、そのひとことです。

きっとサバイバーのみなさんは「アダルトチルドレンに資格も何もないよ」と言ってくださるでしょう(たぶん)

それでももうしわけないのです。

私の何倍も苦しんでいる人たちは間違いなくいるんですから。

 

でも私は負い目を感じつつ、自分を責めることをやめました。

だってなってしまったものはしょうがないことで、私のせいではないから。

私は私でもうじゅうぶん苦しんだと。これ以上は自分をいじめる理由がありません。

 

「私は暴力とは無縁の、両親からの愛情たっぷりに育てられていながらにしてアダルトチルドレンになってしまいました。

虐待サバイバーの方々には負い目がありますが、こればっかりは仕方のないことで、私にはどうすることもできなかったんです

 

さいごに

穏やかな家庭のなかでも子供が将来アダルトチルドレンになる可能性がある、ということはおわかりいただけましたか?

虐待や深刻な暴力とは無縁でも、アダルトチルドレンになることはあるんです。

しかし、なにも理由がなくなることはありません。

「私はもしかしたらアダルトチルドレンなのかな?」

と感じたら、そう思う原因が必ずあります。

時間があるとき、余裕があるとき、そして覚悟ができたときに一度過去を振り返ってみてください。

どんなささいなことでも、何かのきっかけがあるはず。

それを探すことが、アダルトチルドレン脱出への大きな一歩になります。

アダルトチルドレンの『自分史づくり』—覚悟をもって自分のペースで

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