当方、アラフォー独身、パートナーあり、結婚願望あり、結婚式願望なし。
そんな独身女が過去に友人の結婚式の『ファーストバイト』なるものを初めて目にしたときのドン引きした経験を記します。
が、たぶん読む人にとっては「お前の方こそドン引きだわ!」となるかもしれない。
ファーストバイトとは
ケーキ入刀した後に新郎新婦がお互いにケーキを食べさせる。このとき、
新郎から新婦へは「一生食べ物に困らせないように」
新婦から新郎へは「一生おいしい食べ物を作ってあげる」
という意味を込めた演出
ファーストバイトという、おそるべき儀式…
さかのぼること10年以上前、中学時代の仲の良かった子から結婚式の招待状が届いた。
私は今でこそかなり友人は少ないんですが、中学生のころは人並みにありました(笑)
だいぶ疎遠になっていたこともあり、行くか迷った結果、まあ他の友人たちも行くというのでじゃあ行くかということになり。
(このころアダルトチルドレンのどん底だったので、中学時代の友人は胸をえぐる「過去の存在」であり、参加することにものすごいストレスがありました。が、この話はまた別に)
六本木の一等地の教会で式を挙げ、渋谷の一等地のナントカというホテルで披露宴。
料理はおいしかった。ずっと料理だけ食べていたい。
そしてお待ちかね(?)ケーキカットです!
ウェディングケーキって平べったくて四角いんだと認識。(タワーのようになっているのは芸能人のケーキだけか?)
司会のお姉さんが(おばさんだったかも)盛り上げるように言います。
「さあ、それでは新郎新婦によるファーストバイトです!」
「ファーストバイトとは、新郎から新婦へ『一生食べるものに困らないようにする』という意味、そして新婦から新郎へは『一生おいしい食べ物を作ってあげる』という意味が込められています!」
「さあみなさん、カメラをお持ちになって、どうぞお近くまでお越しください!」
一生食うものに困らせない?⇒男は一生女を養うために働き続けると?
一生うまいものを作る?⇒女は一生男のために飯を作り続けると?
冗談じゃないよ(゚Д゚;)
結婚式の定番パフォーマンスだったとしても
ファーストバイトは結婚式のメニューでお約束になっているようなメジャーなものらしいですね。
演出方法もいろいろ選べて、これがかなり盛り上がるらしい。
いまやファーストバイトは「やって当たり前」の演出なんだそうですね。
たぶん新郎新婦はファーストバイトに込められた意味を忠実に受け取っていることはなくて、あくまでパフォーマンスとしての意味なんだとは思います。
結局のところ、ほとんどの男には経済力を求められているし、女には家庭的なものが求められているんだろう。
お約束のパターンとしてはそういうことなんだろうと思います。
すくなくとも結婚式を作る側が「そういう設定」を作って、経済力や家庭的が当たり前であるかのように広めることで、新郎新婦がそれに乗っかると。
シャッターチャンスで盛り上がる演出をしたいでしょうからねー。
それにして、私にはどうにも受け入れがたい演出でした。
男だって家事をする時代、女だって経済的に自立する時代。
なのに結婚式で古典的な役割を演じる必要ってどこにあるんだろう?
それってどんな意味があるんだろう?
結論:結婚式はコスプレのロールプレイである
新婦は一生のうち二度と着ることはない(であろう)ウェディングドレス。
まるでお姫様のような美しい純白の衣装です。
対して新郎はふだんめったに着ることのないタキシード姿。
(まあ、ホストや執事なんかはタキシード来てるかもしれませんけど。というか執事ってほんとにいるの?)
とにかく二人にあるのは「非日常」。
その衣装を着ている間はいつもの自分ではない、特別なワタシになれる…