日本語教育能力検定試験に不合格の理由『合格率の低さは問題じゃない』

日本語教育能力検定試験、不合格でした。

この記事ではその理由と、合格に必要なスキルを分析します。

 
私は日本語関係の仕事や勉強をしたことはなく、アルクの通信講座【日本語教育能力検定試験 合格パック】 を続けていたのみ。
 
アルクの合格パックなら平均合格率66.3%もあるので、過半数は合格するはず…なのですが。
 
落ちました。
 
不合格の理由ははアルクのせいではなく(むしろアルクはかなり優秀)、
日本語に対する熱い想い、没入感の欠落
です。
 
簡単に言うとモチベーションの低下なのですが、
裏を返せば
モチベーションが維持できればアルクで確実に合格できる
と確信できました。
 
 「日本語教師になったらこんなことをしたい」のビジョンがあるかどうかが超重要
 
 
 
ヤナ
アルクさん合格率下げちゃってごめんなさい。
明確なビジョンがあればアルクで十分すぎるくらい十分ですm(__)m
 
けっこういろいろ書きましたが、日本語教師を目指す方には必ず参考になる内容だと思います。
 
日本語教育能力検定試験に合格したい方、ぜひ本記事を参考にされてください。
 
 

「日本語教師になってどうしたいか」が合格と不合格の分かれ道

 

 

具体的な日本語教師のイメージができていないと、勉強が続かない。

 

具体的とはたとえば、

「私は主に東南アジアで日本に留学したい学生向けの日本語教師になりたい」

「私は親の都合で日本の学校に転校してきた子ども向けに、アニメや遊びを通して日本語を教えたい」

「日本の企業に勤める社会人に、日本の礼節マナーからきちんと教えたい」

などといったことです。

 

目標が具体的であればあるほど、日本語教師になりたいという意欲を維持できるので、受験勉強のモチベーションを維持し続けることができます。

 

私には明確なビジョンがありませんでした。

受験当時、海外留学を考えていた私にとって、

日本語教師の仕事は「現地での職探しにちょっと有利になるかな」

というくらいの動機だったのです。

 

それになりに現地で日本語に興味がある人に、趣味の延長で教えられたらいいな、程度の考えでした。

 

どんな人を対象に、どんなふうに教えたい、どんなふうに育てたいといった意識はゼロ。

 

なので、勉強していても書かれてある内容がどこか自分のことではないような、自分とは関係ないようなふわふわした気持ちでいました。

 

これでは頭に入ってくるはずもないですよね。

 

私が「日本語教師になりたい」モチベーションが低下した理由

 

私は日本社会の「お世辞」や「建て前」が苦手だった…

 

アルクの日本語教育能力検定試験合格パックに申し込んだのが4月、試験は10月末。

勉強期間は半年。

半年あれば行けるだろうなという根拠もありました。

 

私はスイッチの切り替えが得意で、勉強モードに入れば他のどんな欲求もあとまわしにできるスキルがあるからです。

 

11歳でアマチュア無線技士の免許を取ったり、高校生で漢字検定2級を取ったり、大人になってからは二輪免許を教習所ではなく警察署の「一発試験」で合格したりと、「努力は報われる」ことを知っていました。

(注:バイクの一発試験って厳しいんですよ!)

 

とはいえ、日本語教育能力試験はまったく未知のジャンル。

 

合格率も低く(約25%ほど)、「難しい」ことでネット界隈でも有名な日本語教育能力検定試験。

さあやってやるぞと気合十分に、アルクから届いた教材の一冊目を読み進めていくと…

 

…あ、これ、ヤバい(-_-;)

 

すぐにテキストを閉じました。

冷や汗だらだら。

開けちゃったからクーリングオフももうきかない。

 

読み進めて数ページです。

試験問題が難しいとか内容が理解できないとかじゃない。

 

根本的な事象に引っかかりました。

 

モチベーションの低下①日本語教師は日本社会のマナーも教えるということ

 

察しの文化を好きになれない私が、それを教えることに激しい抵抗があった

 

日本社会のマナー、それは高コンテクスト文化と呼ばれる、

実際に発せられた言葉よりも、その言葉の裏に含まれた別の意味を重視する文化

のこと。

 

よくある例なんですが、

たとえば部屋の窓が開けっぱなしで、

あなたが「寒い」と言った場合、

窓の近くにいる日本人は

(ってことは窓を閉めてほしいんだな)

と言われなくても推察できます。

 

しかし窓のそばにいるのが外国人の場合、あなたが「寒い」と言っても、

「そうか、寒いのか。大丈夫?」

で終わってしまいます。

 

なぜなら、「(寒いから)窓を閉めてくれない?」と言葉を最後まではっきり言わないと伝わらないから。

 

この日本人特有の「察しの文化」は、「日本語そのものの学習より難しい」と多くの外国人留学生が嘆いているんです。

 

私はこの「察しの文化」がずっと苦手でした。

 

私自身は一般的な日本人と同じように相手の考えていることを察することはできるし、時として明言を避けるような言い方でコミュニケーションをとることもあります。

 

ただ、それが苦痛なのです。

 

実体験では、

仲間内での集まりの連絡で、友人AからのLINEで、こんなメッセージ(↓)

『ごめん、遅れます。こっちはヤバいくらい雪がすごい。帰れるか心配』

や、別の友人BからのLINEで、

『今日行けるけど、昨日まで熱が38℃あった』

と、心配されたいのかキャンセルしたいのか、わけのわからないLINEをもらったりしました。

 

いずれも、なんなん?(@_@)という内容。

 

 
ヤナ
キャンセルしたいならしたいとはっきり言おうよ!!

 

察してほしい、真意を濁して言いたい、そんなあいまいなコミュニケーションが日本では一般的です。

 

あいまいにぼかした言い方で、結論を相手に任せ、責任から逃れようとするようなコミュニケーションが私は苦痛でたまりません。

 

察しの文化は明言を避けることで相手を傷つけないようにしている一方、自分も相手から嫌われないようにするやり方でもあり、良く言えばwin-winの関係を築けるのかもしれません。

 

日本らしい、平和的なやり方ですよね。

それがダメとは言いません。

 

ただ、私には合わないのです。

 

日本語教師になり、外国人日本語を教えるということは、この日本的な本音と建前の察しの文化も教えるということでした。

 

 
日本語教師は日本語や日本の文化を教えることはわかっていましたが、この察しの文化まで教えなければいけないのは盲点でした。
 
私自身が日常的に苦痛に感じていることを、相手のためと言って教えることは極めて困難かもしれない。
勉強を始めた直後からモチベーションが一気に下がってしまったのです。

 

モチベーションの低下②日本語教師の待遇があまりに不憫

 

  • 日本語教師になる方法があり過ぎる
  • 背負った役割のわりに待遇が悪すぎる

 

日本語教師は

  1. 養成講座を規定時間数受講する
  2. 大学で日本語のコースをとる
  3. この日本語教育能力検定試験に合格する
  4. 無資格でも日本語教師を名乗れる

のいずかれかでなることができます。

 

養成講座は40万円ほどで修了するので誰でもなろうと思えばなれます。

お金さえかければ。

 

一方で日本語教育能力検定試験は合格率がめっちゃ低い(20-30%)。

 

さらに、日本語教師を名乗るだけなら特別な資格も不要で、ボランティアでさえも日本語教師を名乗れてしまいます。

ここに違和感がありました。(ボランティアが悪いわけじゃありませんよ、あしからず!)

 

日本語教師になる方法がありすぎる。

 

大学生は望めばなれるし、

養成講座でだってお金さえ払えばなれる。

ボランティアだって日本語教師を名乗れる。

 

なぜ日本語教育能力検定試験があるのか?

 

教師としての仕事と関係なさそうな試験問題まで幅広く答えさせて、協会は何を求めているのか?

 

だってこの試験受けなくたって日本語教師になれるじゃん。

という、試験そのものへの疑問がわいてしまったのです。

 

そして日本語教師の待遇の低さに愕然。

この平均年収.jpというサイトによると、

日本語教師の平均年収は380万円、月収で言えば20万円以下

 

 
ヤナ
日本のサラリーマンの平均年収が420万円なので、大きく下回っていることがわかります。

 

くわえて、授業の準備や残業などでタイムカード上以外の労働時間、拘束時間が長く、これでは割に合いません。

 

現に、試験当日のこと。

試験会場を後にした私たち受験生に、現役の日本語教師の方が労働環境の改善を求めるビラを配っていました

 

「日本語教師になるには日本語教育能力検定試験に合格しなければダメ」

 

という明確な規定があればまだしも、

だれでも簡単になれる方法があって、検定試験をこれほど難しく設定しているわりに、待遇が悪い

ともなれば、試験に合格するために努力する理由がぼやけてしまいます。

 

 
ヤナ
だからこそ、どんなことにも揺るがないほどの具体的な強いビジョンが必要なんです!

 

 

日本語教育能力検定試験は難しくない?合格率が低い理由

 

合格率25%って、どんだけ低いんだよ!というパーセンテージですが、これに関してはまったく気にする必要ありません

 

そもそもの分母があてにならないからです。

 

だって、たとえば薬剤師の合格率はおおむね90%ほどですが、じゃあ薬剤師国家試験の方が日本語教育能力検定試験より簡単かというと決してそんなことはありませんよね。

司法試験の合格率でさえ34%だそう。

 

本語教育能力検定試験の合格率がやたら低いのは、受験者の分母に平等性がないから。

 

この一言に尽きます。

 

薬剤師はみんな薬学部という定められたコースで勉強しており、受験者の分母に平等性があります。

 

ところが、日本語教育能力検定試験の受験者は以下のような

  • 日本語教育能力検定試験の学習歴ほぼゼロ(なんで受験した?)
  • ボランティアで日本語教師やってる程度
  • アルクやヒューマンアカデミーの通信講座を受けた人
  • 420時間の養成講座を修了した人
  • 大学で日本語専攻した人

など、受験者の能力値にあまりにばらつきがあります。

 

 
ヤナ
また、私が受験した教室では受験者の4分の1が欠席でした。

 

つまり、受験資格が不要なため、どんな人でも受験できるので必然的に合格率がだだ下がる、のが現状。

必ずしも試験が難しいから合格率が低い、というわけじゃありません。

 

じゃあ本来の合格率はいくらなのか?との疑問がわいてきますが、受験者を定義づけないかぎり本当の合格率はわかりません

 

たとえば受験資格を420時間養成講座を修了した者のみ、とかに定めれば合格率は飛躍的に上がるはずです。

 

なので今から受験を考えている方は、合格率の低さにこわがらなくても大丈夫。

 

くり返しますが、私が不合格になったのは試験が難しすぎたせいではありません。

勉強不足です。

 

アルクの通信講座「日本語教育能力検定試験 合格パック」でギリギリ不合格

 

アルクの通信講座【日本語教育能力検定試験 合格パック】、これはかなり優秀です。

 

私はモチベーションが低下して勉強を中断してしまいましたが、それでも臨んだ試験では合格点まであと15点足らずの不合格でした。

 

 
ヤナ
200点満点中のあと15点なので、けっこういい線行ってた

 

まあ何点だろうと不合格は不合格なんですが、道半ばで心が折れたわりに高得点をとれていました。

 

それもこれも、

アルクの通信講座を受けていたおかげ

だと思っています。

 

私は5カ月間、毎日欠かさず勉強をしていました。

が、

合格したいという気持ちは徐々に萎えてきて、あと1カ月というところで自分の意欲に限界を感じてしまい、いっさいの勉強を辞めてしまいました。

 

 
ヤナ
アルクであのまま最後までがんばれていたら、合格できてただろうなあ

 

日本語教育能力検定試験に初挑戦 アルクの通信講座に自己投資にも書いたんですが、日本語教育能力検定試験は確かに範囲も広いし覚えることも多いです。

 

しかし、アルクのテキストと過去問を繰り返し解けば、ちゃんと合格できるようにはなってるんですよね…

 

もったいないことをしました。

これから受験する方で独学が不安な方は、アルクの通信講座【日本語教育能力検定試験 合格パック】をおすすめします。

 
ちゃんと勉強すれば合格できるはずですので。

 

まとめ

 

最初から最後まで一貫して私が言いたいのは、

  • 合格に必要なのは揺るがない具体的なビジョンである
  • アルクには大変お世話になりました。おかげさまであと一歩でした

ということです。

 

どんな日本語教師になりたいか、どんな教材を使って、どんな人を相手に日本語を教えたいと思っているか。

日本で働きたいのか発展途上国に行きたいのか、ヨーロッパに行きたいのか。

 

このビジョンが明確であるほど、勉学の意欲は続き、結果的に合格することができるのです。

 

ただ単に「合格すること」を目的にしているようでは、その意志は別の目標ができてしまったとき、いとも簡単に崩れます。

 

日本語教師を必要としている人たちは確実にいます。

 

外国人労働者が増える日本社会において需要が尽きることはない職業と言えますし、海外においても有利に働く資格なのは間違いありません。

 

  • なぜなりたいのか?
  • どんな教師になりたいのか?
  • どんな人に教えたいのか?

 

目標が具体的であるほど、勉強は自然と進みます。

絶対に日本語教育能力検定試験に合格したいのであれば、私の失敗経験を活かしてみてください。

必ず役に立つはずです。

 

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