こんにちは、ヤナセです。
基本的にジェンダーレス思考で生きているので、世の中にあふれるジェンダー差別に食傷気味な日々を送ってます。
さて、今回は私が読んだ漫画のなかで、
「こういうの読みたかった!」
という興奮しまくりのジェンダーレス作品を紹介します。
ジェンダーレスをテーマにしたわけじゃなく、あくまで第二次性徴が終わる登場人物たちの心の機微を描いたもの。
ネタバレはしません。
ジェンダーレス漫画 『ヒメゴト~十九歳の制服~』 作者 峰浪りょう
タイトルは『ヒメゴト~十九歳の制服~』
うん、秘め事ですね、タイトルからしてどことなく怪しい雰囲気が出ています。
内容を簡単にまとめると、
「もうすぐ大人(20歳)になる、最後の10代(19歳)を生きる3人の大学生が、自分の秘められた欲望に葛藤しながら織りなす人間ドラマ」
って感じです。
我ながらうまくまとめたと思う。
この人間ドラマのなかで、「男らしいこと」や「女らしいこと」の意義が激しくもつれ合いながらストーリーは進んでいきます。
ありのままの自分を模索しながら、なんとか今の自分の均衡を保とうとするキャラクター達。
そのギリギリのバランスの心理戦がほんっとうにおもしろい。
性的な描写もけっこうあるんですが、このドラマには必要なんですよね。
もともとは「モバMAN」というコミック配信の作品だったんですが、
いつのまにか紙媒体でも発売されてました。
それだけ好評だったってことかな。
作者の峰浪りょうさんはどんな方?
来歴はこんな感じ。
第58回新人コミック大賞の青年部門で佳作を受賞。
2009年、『モバMAN』(小学館)にて「溺れる花火」を連載。
2010年、『モバMAN』にて「ヒメゴト〜十九歳の制服〜」を連載。
2012年、『週刊少年サンデー』(同社)にて読切「ハナヨメわらし」を掲載。
2015年、「初恋ゾンビ」を『週刊少年サンデー』にて連載。
2020年、『週刊ヤングジャンプ』にて「少年のアビス」を連載。
定期的にまとまった連載をされてますね。
あと読み切り作品も多い印象。
どの作品も細部まで丁寧に作られていて、どのサイトでも軒並み評価が高いです。
基本的にはダークで繊細な雰囲気と心理描写が得意なようですが、
連載作品のなかにはそれまでの陰鬱なムードを一変させるようなラブコメも手掛けていらっしゃいます。
それが初恋ゾンビ。
私がジャンル的にラブコメを受けつけないせいか、最初の方しか読んでないんですが
どのサイトでもレビューはけっこういいみたい。
2020年現在、週刊ヤングジャンプで連載中の「少年のアビス」は一転、十代の繊細な心の葛藤を描いた
ときどき闇落ちしそうになる展開が面白い作品です。
個人的には峰浪さんにはこういう暗めの心理描写が似合ってると思う。
→峰浪りょうさんのツイッターはこちら
まとめ
私は特別、ふだんから漫画をたくさん読んでるわけじゃありません。
知らずに、たまたまコミックシーモアで無料料試し読みしたこの『ヒメゴト~十九歳の制服~』の主人公が、
めっちゃくちゃ私のタイプ(の女の子)だったんで、展開の面白さも相成り、もう最後まで一気読みです。
ジェンダーレス思考がある方にはぜひ一読をすすめます。