スキニーファットってどうしてなるの?
ほっといたらなんでダメ?
スキニーファットは過度なダイエットの結果でなることもあるし、生まれつきの体質でなることもある
あと何年かほっとくと生活習慣病のもとになっちゃうよ!
スキニーファットは海外ではただのファット(おデブ)より忌み嫌われています。
ほったらかしにすると健康被害につながるので、早めに取り組みを始めましょう。
スキニーファットの原因
スキニーファットの原因は大きく分けて4つあります。
- 過度なダイエット
- 偏った食生活
- 遺伝的な要因
- 病気や薬が原因
過度なダイエット
とにかく脂肪を減らしたい一心で、脂肪燃焼効果の高い有酸素運動ばかりしているとスキニーファットになりやすい。
体を絞るのに有酸素運動は必要ですが、有酸素運動は筋肉を作ってくれるエクササイズではありません。
ダイエットのための食事制限とやり過ぎの有酸素運動は、脂肪と一緒に筋肉も減らし続けてしまいます。
どうやらダイエットする女性には、痩せる目標として「体重のみ」を目安にする傾向があるみたい。
たしかに友人たちのダイエットトークには体脂肪率や筋肉量の話はほとんど出てきません。
「何㎏増えた」とか「何㎏まで落とす」とか、体重が痩せの指針になってますね。
「計ってないからわからない」との返答も多い
筋トレ(ワークアウト)をせずに、カロリーだけ減らす運動をしている人はスキニーファットになりやすいんです。
ダイエットしたい女性は筋トレするとムキムキになる、
それはいやだと思ってるみたい…
有酸素運動は細身の体を維持できますが、筋肉をつけてボディラインを整えることはできないんです。
偏った食事
スキニーファットになる人の食事の傾向:
- 炭水化物多い
- タンパク質少ない
- 野菜が少ない
スキニーファットになりやすい人は、ダイエットをしているかいないかにかかわらず、偏った食生活をしています。
特に炭水化物の摂取量が多く、タンパク質や野菜が少ないのが特徴。
炭水化物は最速のエネルギーとしてつかえるものですが、とり過ぎて使われずに余ると脂肪に変わってしまう。
その上、食べるものによっては血糖値を上げやすく、血糖値が高くなればインスリンが必要以上に出て、さらに脂肪を合成することになります。
生命を脅かすくらいエネルギー不足になるので注意しよう!
一方、タンパク質は筋肉を含め体の組織を作る役割があります。
タンパク質が少ないと筋肉のもととなる原料が足りないことになり、一向に筋肉がつきません。
また、野菜はそれ自体のカロリーは低いですが、体組織の合成や伝達、栄養の代謝を助ける働きを持つビタミンやミネラル、脂肪を分解し消化を良くする食物繊維が豊富です。
炭水化物や脂質に偏った食生活により、栄養のめぐりが悪くなり、筋肉も増えず、ガリデブのスキニーファットになっていく…
これはダイエットの有無にかかわらず、食事の仕方が間違っている人すべてに当てはまりますよっ!
遺伝的な要因
生来のガリガリ女性は、この遺伝的な要因も大きく締めています。
10代、20代のころは骨と皮ばかりでほんとに脂肪などありません(失礼!)
胸もなければヒップもぺちゃんこ。
若い頃はシンプルに、「あー。太りたいなあ」と思うわけです。
ところが30代に入ると、ガリだけでなく確実にfat要素が加わってくる。
もともと少ない筋肉がさらに減り、ガリガリでも体に脂肪がたまりやすくなるんですね。
ガリ女子は太れないのをいいことに、「太るため」と称して炭水化物やジャンクフードを好きなだけ食べまくることもあります。
そして運動が苦手。
こうして、
ガリ+炭水化物+運動不足=スキニーファット
の図式ができあがってくると。
他人事じゃないってわかっていただけたかな?
病気や治療が原因
あとは、ある程度不可抗力な要因もあります。
医学的な話になるので深くは触れませんが、以下のような原因によってスキニーファットになりうるようです。
- 甲状腺の疾患
- ピルの服用
- 抗生剤の服用
- 腸内環境の悪化
甲状腺はホルモンをつかさどる器官で、甲状腺機能に支障が出るとホルモンバランスが乱れやすくなります。
女性ホルモンのエストロゲンは脂肪の代謝にかかわっていて、甲状腺機能が悪くなったり更年期になったりでエストロゲンが減ると、燃焼しきれなくなった脂肪がたまりやすくなってしまう。
ピルの服用は、ピルそのものには太る作用はありません。ただ水をためやすくなるので体がむくんだり、結果的に体重が増えることはあります。
私は子宮内膜症予防で低用量ピルを2年ほど飲み続けていますが、むくみに関しては特に自覚はありません。
低用量ピルはだいぶ個人差があるみたいですね。
また、抗生剤を服用することで肥満になる傾向があるのも事実のようです。
さらに腸内細菌によっては脂肪の吸収を防止するものもあれば、カロリーをどんどん吸収してしまう細菌もあり、たしかにいずれの内的な要因も肥満につながっていくステップになりえます。
スキニーファットの危険性
一見すると痩せている。
ここに安心や油断が現れてしまいます。
スキニーファットの何が危険って、「本人にその自覚がないこと」。
どんな病気もそうですけど、自分で治そう、治したいという意志がない限り改善させるのは不可能じゃないでしょうか。
スキニーファットもそう。
自覚して「このままじゃダメだ、もっと健康になりたい」というマインドがなければ、努力は続きません。
痩せていても高コレステロール血症や高血圧にもなるし、「太っている人の病気」と思われがちな糖尿病にだってなります。
私は医療従事者(国家資格有)なので、医療現場で糖尿病患者さんを何人も見てきました。
糖尿病のせいで義足になった人、失明した人、何度も手術をくり返している人…
30代でさえ、失明寸前の人もいます。
私は声を大にして叫びたい。
糖尿病は超コワイ!!!
加えて、高血圧も超コワイです。
若くして脳出血でも起こしたら、一気に障がい者の仲間入りです。
世のガリ女さんに伝えたい。
BMIと体重だけ痩せすぎかどうか、健康かどうかを決めるのは早いです。
体脂肪率だけで考えるのも偏ってる。
体重、体脂肪率、筋肉量、血中の中性脂肪濃度、血糖値…
全部をひっくるめてしっかり計測し、客観的に自分を見つめ直してみてください。
だってまだ何十年も寿命があるあなたですもん。
キレイで健康で楽しく生きたいと思いませんか?
まとめ
スキニーファットは生まれつきのガリガリ女性でもなりえます。
パッと見は太っているなんてとうてい考えられないあなたの体でも、客観的に計測するとその片鱗が見えてくることも。
痩せているのにおデブだなんて、悲しすぎて目も当てられません…
もしかして?
と思ったら、まずは体組きちんとした体組成計から用意してみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。