世界遺産検定3級に確実に合格するための勉強法

世界遺産検定3級CBT試験を受け手ごたえがあったので、3級を受験する人のために勉強法を載せました。 本記事の通りに行えばまず間違いなく合格できます。 参考になさってください。  

追記:合格しました!

▼CBT試験についてはこちらの記事からどうぞ▼

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世界遺産検定はNPO法人 世界遺産アカデミーが企画、運営している民間の認定資格です。 受験者数の割合は学生さんが53%(会社員は31%)と過半数を占めているのは、趣味の一環だけじゃなくて、 履歴書やエントリーシートでしっかりアピールできる資格 だからなんでしょうね。

私は完全なる趣味で1級まで取得したいため、手ならしに3級を受けてみようかと思い立ったのでした。 それではさっそく見ていきましょう!

目次

世界遺産検定3級合格までの勉強時間の目安

勉強時間は20時間あればいいかなと思います。 働いている社会人なら10日~2週間、勉強慣れしている学生さんなら1週間~10日あれば合格できるでしょう。   私は「3級受けるぞ!」と決めたのが試験日から2週間前のことでした。 慌てて書店に行くも、テキストと問題集がなかなか売られていない… 確実なのはネットで購入だと気づき、手元に届いたのは試験日より12日前。 休日は4時間、平日は通勤時間を勉強にあて、毎日1時間は確保。 試験直前の2日間はほぼ合格を確信できていたので、ほとんど勉強しませんでした。

世界遺産検定3級の難易度

認定率(合格率)は第38回試験で76.5%、第39回79.3%なのでかなり高めです。 ▶世界遺産検定 受験申込者数の推移   「じゃあそんなに勉強しなくても受かりそうじゃん」 と思うかもしれませんが、 テキストを読み込まなければ受かりません 当たり前ですね。 認定率が高いのは、範囲が狭く、試験問題の作り方が簡単だからだと思います。  

世界遺産検定3級公式テキストの読み方のコツ

まずは合格のための公式テキストの読み方のコツから。

①赤と黒の太字は絶対に覚える(すべてのページ)

テキストは大きく分けて、

  1. 世界遺産の基礎知識
  2. 日本の世界遺産
  3. 海外の世界遺産

の3つに分類されていて、海外の世界遺産はエリアごと、内容ごとにまとめられています。 ①~③すべてのページで赤字・黒字の太文字は覚えてください。 選択問題なので完璧に覚えている必要はなくて、 「ダ」から始まってた気がする… とか 「言葉は出てこないけど、選択肢で文字として見れば思い出せる!」 でOK。  

  1. 世界遺産の基礎知識
  2. 日本の世界遺産

に限っては太文字以外でも試験に出るので、過去問に出てきた選択肢に該当する箇所はどんどんマーカーを引くこと。 (世界遺産の概念や成り立ちは必ずといっていいほど試験に出ます)  

たとえば日光の社寺(↑)では、写真中央の「寛永の大造替」という名称が過去問に出ています。 世界遺産の基礎や日本の世界遺産の紹介ページでは、「」でくくられた言葉がよく出てくる気がする。過去問に出てきた言葉は太字でなくてもマークしておくこと。

②歴史のストーリーにのめり込む

テキストを読むと、

  • 王国の繁栄と没落の歴史
  • 古代文明の驚異的な天文学知識
  • 解明されていない技術
  • 人類の戦争の爪痕

など様々なストーリーを読むことになります。 歴史のワンシーンをかいま見るわけですね。 これを楽しむことで理解が深まったり、記憶に定着しやすくなったりします。   たとえば、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の項目で、 【信徒発見】 という赤太字のフレーズがあるんですが、 16世紀半ば、ザビエルから伝えられたキリスト教を信仰する人々は、信仰を禁じた幕府の目から逃れながら、ひそかに活動を続けていた。 開国によってはじめてキリスト教信仰が続いていたことが知られ、1865年【信徒発見】は奇跡としてローマ教皇にも伝えられた。 「発見」という言葉に、いかにキリスト教界での驚きが大きかったかと思いませんか? 300年もの間、鎖国をしていた国のなかで「キリシタンの生き残り」がいたわけですから。 私はちょっと感動してしまったので、【信徒発見】はすぐに覚えてしまいました。   歴史ストーリーへの没入感があるほど、初めて知る言葉でも記憶に残るもの。 言葉の暗記だけだと苦手!という人は、本編にのめり込んでもいいと思います。

③わからない単語は前後の説明も一緒にマーク

知らない言葉や単語が次から次へと出てくる世界遺産検定。

覚えなければいけない太字でも、わけのわからない単語ほど暗記するのは難しい。

そこでおすすめなのが、太字とそれを説明する文章までマークすること

です。

ル・コルビュジエの建築群の説明のなかに、画面右下【ピロティ】という赤太字があります。

聞きなれない言葉なのですぐに暗記しろというのは難しいですよね。

そこで、【ピロティ(フランス語で「杭」の意味)】までマーカーを引くと、ピロティの意味も分かりやすくなるし、建築物のどの部分を指しているのか理解も深まります。

④写真と説明文を見て想像を膨らませる

上の写真は、「バムとその文化的景観」という文化遺産のなかのバム遺跡です。 赤茶っぽい材料で作られた遺跡がボロボロに崩れていますよね。 これは2003年のイラン大地震後のバム遺跡の写真。   この文化遺産のキーワードは

  • アルゲ・バム(バム城塞)
  • 日干しレンガ
  • カナートと呼ばれる地下水路

なので、地震のくだりを試験で問われることはありません。

しかし写真問題に使われる可能性はあるので、

ボロボロに崩れた遺跡(赤茶っぽい乾いた材料でてきている)

大地震

バム遺跡

アルゲ・バム、日干しレンガ、カナート

このようにキーワードまで連想できるようになるはずです。

⑤最新の情報を得ておく

テキストの出版年から遠ざかるほど新しく登録された世界遺産は自分でチェックしておかなければいけません。

  1. 最新の世界遺産登録件数
  2. 最新の日本の世界遺産登録情報

このふたつは最低限でも必ず見ておきましょう。

数字で見る世界遺産

外務省 世界遺産

⑥2つどっちかわからなくなったら、確実に1つだけは覚える

似通った言葉が2つ並列されているとき、どっちがどっちだかわからなくなり、試験当日は50%の確率に賭ける…! なんて経験ありませんか? この50%を(ほぼ)100%に引き上げる方法があって、それは どちらか一つを確実に覚える こと。   たとえば、 【ICOMOS】文化遺産【IUCN】自然遺産 だったら、どっちでもいいので確実に覚える。 そうすれば「自然遺産はどこが専門調査をする?」といった質問にもすぐに答えられます。   しかし! 選択肢は4択なので、

  • ICOMOS
  • IUCN

そもそもふたつの名前をちゃんと覚えておくことが前提。 他にもよく試験に出るのが、

  • シリアル・ノミネーション・サイト
  • トランスバウンダリー・サイト

  • 真正性
  • 完全性

など。 これらも(2つの名前を覚えた上で)どちらかの意味だけを確実に覚えましょう。

⑦英語問題は本文の該当箇所を一緒に覚える

英語問題は、テキストの赤字部分を選択するタイプが多い(そうじゃないのもある)。

赤字部分は該当する箇所が本文の日本語のなかにあります。

写真(↑)のなかのMuseum of Unlimited Growth

は、本文中の「無限成長美術館」

に該当。

なので英語を完ぺきに覚えなくても、該当箇所の日本語を覚えておけば、イメージで解答を選ぶことが可能

⑧日本の世界遺産、建築物は誰が作ったのかを覚える

これはすごくシンプルなことですが、けっこう出題されている印象なので書いておきます。 海外の世界遺産もそうですが、特に日本の世界遺産においては その建物をだれが作ったのか? は覚えておいたほうがいいですね。 (海外のよりも日本の方が出題頻度が高い気がする)  

  • 慈照寺(銀閣寺)を作ったのは足利義満?義政
  • 日光東照宮を作ったのは天海?空海?
  • 中尊寺を再興したのは藤原清衡?平清盛?

どれも名前が似ていてなんか間違えそう!(正解は太字の人) しかも二人ともそれぞれ別の世界遺産にかかわっている人たちなので、先ほどの 「2択のうち1択だけ確実に覚える」(あとは覚えなくていい) というワケにはいきません。 これはもうこじつけでもいいから無理やり覚えるしかない! 私は、 「東照宮は天海祐希が作ったよ!」 と覚えました(笑)

⑨テキストは「前から後ろへ」⇔「後ろから前へ」と行き来すると飽きない&スルーしにくい

これは人によってはやりづらいと感じる人もいるかもしれませんが、私には効果的でした。

毎回同じように、

「1ページ目から読み始めて最終ページまで行き、また1ページ目に戻ってくり返す」

となんだか飽きてしまうんですよね。

飽きると目は文章を追っていても頭に入ってこない。

なので、逆ページ読みを混ぜることをおすすめします。

横書きなのに左にページをめくる違和感が脳への刺激になったためか、見落としていたキーワードを拾いやすくなりました。

でもこれ、人を選ぶやり方かもしれません。

一度試してみてはいかがでしょう?

以上、「テキストを読むコツ」でした!

世界遺産検定3級問題集の使い方

つぎに、過去問の解き方について。

①文章問題は読まなくていい

試験には必ず長文問題が出題されます。 「以下の文章を読んで問に答えよ」というタイプ。   はい、文章は読まなくていいです。 やってみればわかりますが、文章は読まなくてもまったく問題ありません。 なぜなら、回答に必要な情報は問題だけで成立しているから。   たとえば、 下線部(a)「アンコールの遺跡群」の説明として、正しいものはどれか。

  1. チベット仏教の聖地である
  2. 遺産には、都城跡の「アンコール・トム」が含まれる
  3. 断崖に30以上の石窟が並ぶ
  4. 「ワット・マハータート」などの仏教寺院が残る

という過去問がありますが、ほら、現に長文がなくても回答にはさしつかえないですよね?   なので基本的に文章問題は長文は見てなくてよし。 ただし、 文中の空欄(  )に当てはまる人物名はどれか? だけは、長文の(  )前後、ワンセンテンス(一文)のみ読めば回答できます。 最初からだらだら読む必要はありません。

②正解以外の選択肢を説明できるようにしておくと完璧

より知識の底上げに役立つのがこの方法。 時間かかるしちょっとめんどくさいですが、 正解以外の選択肢も説明できるように しておくと、かなりの高得点を期待できます。 説明といっても一から十まで説明するわけじゃなくて、 その選択肢から芋づる式にキーワードが出てくるようであればOK ということ。 多方面から知識を固めるのに役立ちます。

③英語問題、苦手なひとは捨ててオーケー

英語問題はせいぜい1問程度しか出題されません。

ですので、この1問のために苦手な英文を読むのはかなりの苦痛を伴うことでしょう。

テキストの読み方のコツでも触れましたが、英文に該当する日本語カ所をマークしておけば、いざというとき役に立ちます。

出題されても、

「そういえばこんな日本語だったから、コレかな…」

と見当がつけられるから。

そして英文に該当する日本語すらわからない、探したくもない、という人は英語問題は捨ててよし

英語よりほかの問題に労力を割いたほうがマシです。 以上、過去問の解き方でした!

世界遺産検定3級合格までの学習の流れ

まず一通りテキストを読む (細かく覚えなくていいが印象深いことは覚えやすい) ⇩ 過去問を一年分解く(問題集に4回/1年分収録済み) (間違いが多くても気にしない。間違うほどに覚える。くそっと思うくらいがいい) ⇩ 1回毎に、答え合わせをしながらテキストの該当箇所をマーク過去問解きおわったら、またテキスト 今度はいろんなとこにマーカーがひいてあるはずなので、マーカーを意識しながら前から後ろ、後ろから前へテキストを読んでいく。 ⇩ くり返す (3周くらいすれば確実です)     ヤナ ノートはとらなくてもイケると思うけど、心配なら基本用語のまとめくらいしてもいいかも  

まとめ

長くなりましたが、まとめます。【テキストの読み方のコツ】

  1. 赤と黒の太字は絶対に覚える(すべてのページ)
  2. 歴史のストーリーにのめり込む
  3. わからない単語は前後の説明も一緒にマーク
  4. 写真と説明文を見て想像を膨らませる
  5. 最新の情報を得ておく
  6. 2つどっちかわからなくなったら、確実に1つだけは覚える
  7. 英語問題は本文の該当箇所を一緒に覚える
  8. 日本の世界遺産、建築物は誰が作ったのかを覚える
  9. テキストは「前から後ろへ」⇔「後ろから前へ」と行き来すると飽きない&スルーしにくい

【問題集の解き方】

  1. 文章問題は読まなくていい
  2. 正解以外の選択肢を説明できるようにしておくと完ぺき
  3. テキストにまったく出てこない選択肢はまず間違い
  4. 英語問題、苦手なひとは捨ててOK

この勉強方法は2級取得のためにも効果的ですので、習慣づけておくといいですね。

補足1:最新情報をチェック!

2021年3月に公式テキストが刷新されるのでしばらくは必要ないかもしれませんが、公式テキストに載っていない最新の日本の世界遺産情報

を知るには、世界遺産検定の公式サイトの「1級テキスト上・下」のページに「資料」としてpdfファイルをチェックしましょう。

(気づかなかった!!なんでこんなところに…)

▶世界遺産検定の公式サイトへ(スクロールして下方にあります)

また、世界遺産の最新情報は

▶All About 20th 旅行 世界遺産

がおすすめ。写真も豊富で旅行したくなります!

補足2:テキストは最新のものを

私は取り急ぎ公式テキストは最新版を購入しましたが、いろいろあって問題集は一つ前の版しか手に入りませんでした。

実際やってみてわかったのは、 少なくとも公式テキストは最新版があったほうがいい

ということ。

もちろん、手に入るのなら問題集も新しいものを用意してきましょう。

試験問題はすべて公式テキストから出題されます。

最新版でないと情報が古かったり足りなかったりして、ムダな失点をする可能性大。

もったいないのでケチらず新しいものを購入すべきです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

本記事がお役に立てればなによりです!

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